福岡県内の子どもの難聴施策


福岡県乳幼児聴覚支援センター

福岡県では、生まれつき耳がきこえていない可能性があるお子さんを円滑に療育に繋げるため、様々な関係機関が連携して支援を行っています。


軽度中等度難聴児への補聴器購入助成制度

少し聞こえにくい程度の軽度から中等度の難聴児は、多くの場合健聴児のように人の声に反応して喃語(なんご、赤ちゃんが言葉を覚える前に発する意味を伴わない声、なむ、ばぶばぶ、など)を発するため、従来は乳幼児期には発見されにくいものでしたが、近年では新生児聴覚スクリーニングの導入により早期発見されるようになりました。また生後にさまざまな要因で難聴を発症し、中には難聴が進行していくお子さんもおられます。

軽・中等度難聴児はある程度の音声言語の習得は可能ですが、入ってくる音声情報に制限があるため、言葉の発達の遅れやコミュニケーションの問題を引き起こす可能性があります。また正しい文法を習得出来にくかったり、単語の数が増えなかったり、文章が上手に作れなかったりなど、学習への影響が生じる場合があります。したがって軽・中等度難聴児も高度難聴児と同様に、早期に適切な補聴をおこなうことが必要ですが、軽・中等度難聴は身体障害者には該当しないため、保護者の経済的負担が大きくなります。

その負担軽減のため福岡県内の多くの自治体では補聴器購入費の助成制度を設けていますので、ご利用ください。


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